アルケマ、風力タービン向け熱可塑性液状樹脂Elium® で2020年度ピエール・ポティエ (Pierre Potier) 賞を受賞

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アルケマ、風力タービン向け熱可塑性液状樹脂Elium® で2020年度ピエール・ポティエ (Pierre Potier) 賞を受賞。熱可塑性液状樹脂Elium® は、複合材市場において100%リサイクル可能な風力タービンブレードの製造を可能にした画期的なイノベーションです。

 

 

陸上と海上双方における風力エネルギーの生産は、低炭素エネルギーへの移行において重要な役割を果たすと期待されています。ただし、12~15%の年間成長率を示す同市場では、全世界で毎年数万枚のブレードが生産されています。この種のブレードには熱硬化性樹脂系複合材が使用されていますが、リサイクルが非常に難しく、そのほとんどはライフサイクルの終了時に埋立処理または焼却処理されるため、環境に大きな影響が生じています。

フランス・ラックにあるのアルケマの研究施設で開発された熱可塑性液状樹脂Elium® は、100%リサイクル可能な風力タービンブレードの製造を可能にした初の樹脂であり、まさに画期的なイノベーションです。風力タービンのライフサイクルにおいては、機械的方法と化学的方法の別を問わず、リサイクル処理が可能であることが重要な長所となります。まず部品を切断・粉砕し、次に加熱して樹脂を解重合することにより、繊維充填材から分離することができます。これを精製し、再配合すると、未加工の樹脂と同じ特性を有する新たな熱可塑性液状樹脂を得ることができます。

 

そのためアルケマは、IRTジュール・ヴェルヌが主導するZEBRA (廃棄物ゼロブレードの研究) コンソーシアムの中心的な存在として活動しています。同コンソーシアムは、初の100%リサイクル可能な風力タービンブレードを開発し、環境に優しく持続可能な風力ソリューションの開発に貢献することを目的とした意欲的なプロジェクトです。

Elium® 樹脂は、風力エネルギー市場以外でも、あらゆるサイズの多種多様な複雑な形状を有するグラスファイバーや炭素繊維をベースとした熱可塑性複合材の生産を可能にしています。同樹脂は、室温での硬化時間が短く硬化が容易で、また既存の熱硬化性樹脂の加工に利用されている数多くの技術にも適合しているという2つの重要な特性を持ち、それにより経済的なメリットをもたらしています。そのため、この種の装置をすでに所有している製造業者にとっては、設備投資の額を抑えることができます。また輸送業界や建設業界、船舶業界など、数多くの分野において、さまざまな開発事業を加速することもできます。

 

アルケマは、過去にもピエール・ポティエ賞を受賞:

  • 2016年、浄水用限外濾過モジュールに使用するホローファイバーの製造に適した耐久性・親水性Kynar® フッ素化ポリマーで受賞。
  • 2013年、ポリフタルアミド (PPA) 系としては初の熱可塑性樹脂である高耐熱性ポリマーRilsan® HTで受賞。同製品では、原料の最大70%にヒマシ油を使用しており、自動車のエンジンルーム内で使用されている金属やゴムの代替材として使用されています。

 

ピエール・ポティエ賞は、2006年に経済・財務・産業賞が創設した賞であり、現在はフランス化学会が主催しています。同賞では、化学分野における持続可能な開発および環境的責任を果たすアプローチの開発を推進する取り組みに焦点を当てて、表彰を行っています。官民の専門家で構成される審査委員会によって表彰されるこの賞は、事業支援団体にとって重要な参考基準となっています。

 

 

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