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モレキュラーシーブ:新技術によるソリューション
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分子レベルで「ふるい分け」を行う技術であるモレキュラーシーブが最も注目している展開先の一つに、家庭で使用できるサイズの医療用高濃度酸素の分野があります。セカ事業部の研究開発チームでは、酸素の高濃度化によって、省スペースにおける装置の開発などに寄与しています。
高濃度の酸素を無理なく得られる装置を手にすることは、呼吸器疾病を有している人々にとって、大きな助けとなるでしょう。喫煙や大気汚染、または加齢によって呼吸機能が低下した場合、こうした呼吸補助装置を使用することが必要となります。家庭用酸素高濃度化装置は、通常の空気から90%以上の純度の酸素を得ることができ、この際に「 分子ふるい」の技術が活かされます。分子ふるいに関する技術開発は、アルケマLacq研究センター(GRL)において行われています。ゼオライトと呼ばれる多孔質な物質を用い、空気中の様々なガスを分類します。ゼオライトは、シリカとアルミニウムの結晶格子から構成され、この結晶内にあるナノメートルサイズの空隙に窒素ガスを閉じ込め、酸 素分子のみを透過させます。
研究開発体制
CECA研究開発チームでは、この分子ふるいの更なるハイグレード化、高効率化を実現するため、大規模な研究開発投資を行っています。
上市済みの2製品
家庭用高濃度酸素を調製する装置向けに、2000年にSiliporite®(シリポライト) Nitroxy(ニトクシ) 5 という名称の製品を上市しました。2003年には改良版として、Siliporite® Nitroxy 51という名称の製品を上市。次世代製品として、窒素の取り込み効率が現在よりも6倍高い製品の発表が準備中です。
より小さくハンディに
高濃度の酸素を供給する装置は、現在の技術では平均20kg程度になり、患者の負担は引き続き大きいものになっています。アルケマでは、より静かでエネルギー効率の良いユニットを軽量で提供するための技術開発を継続しています。
最新のアプリケーション
高濃度酸素を供給する技術は、医療に限ったものではありません。例えば戦闘機のパイロットにも高濃度の酸素の供給が必要になります。もっと未来志向に立てば、「酸素バー」などへの展開も期待できます。例えば、毎日10分間、新鮮な酸素を吸うためにバーに立ち寄って。いや、決して未来の技術ではなく、既に日本ではこんなサービスが始まっているようです。