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セカ事業部における舗装事業


 

 瀝青(レキセイ)は、建築材料や道路のアスファルト舗装の補修などに使用される天然鉱物です。従来は高温での使用が必要でしたが、近年の技術改良により低温で使用することが可能となり、環境への負担を大幅に低減することが実現されています。

 

高速道路を除くフランス国内のおよそ100万キロメートルに及ぶ道路網のほとんどに、アスファルトが使用されています。従来は、瀝青を乳化させるために140~170℃への加熱が必要とされてきましたが、現在では常温20~70℃で作業を行うことが出来ます。アルケマのセカ事業部が提供するDinoram®(ディノラム), Polyram® (ポリラム), Stabiram® (スタビラム), Emulsamine® (エマルサミン)などが添加剤として用いられることによって、この低温作業性が実現しています。

 

エネルギーと温室効果ガスの低減

 

 


  新技術によるアスファルト舗装の特徴は、条件に応じて自在に配合することができることと、現場での加熱が不要なことです。また、乳化状態のまま数日間保存する ことができるため、工期の調整がより柔軟になります。更には、硬化が非常に早く、工事後直ちに道路を開通することができます。煙や埃を出さず、軽量かつ作業性に 優れた状態で舗装作業が行えるため、多くの小規模舗装や道路のメンテナンスに活躍しています。

 

環境の観点から言っても、低温での舗装技術は従来と比較し優れています。1トンの従来型瀝青凝集物を作るためには、およそ700メガジュールのエネルギーが必要となりますが、低温対応技術ではその半分のエネルギーで製造することが出来ます。また、製造において排出される温室効果ガスの量も、従来技術では50キログラムであるのに対し、低温対応技術では30キログラムに抑えることができます。また、低温対応技術で舗装された道路はリサイクル性に優れ、メンテナンス及び材料の再利用がより容易になります。

 

 

技術サポート


セカは、単に乳化剤を製造販売するだけの会社ではなく、技術のプロがお客様にノウハウなどを提供する顧客サービスにも力を入れています。お客様との接点を多くすることにより、より多くの最新情報や要求事項を吸収することができるため、次世代製品をより早くに製造していくことが可能となります。。

地球規模での道路造り


セカの乳化剤事業は全世界で行われていますが、特に中国とアメリカでのビジネスが注目されています。欧米諸国では、道路舗装をできるだけ長持ちさせ、メンテナンスに掛ける費用・時間を少なくしていく方針が打ち出されており、今後瀝青乳化技術が更に注目されてくると言われています。また、中国では「全ての道路が工事中」とも言っても過言ではない状況下で、私たちの技術を正しく広げていくため、現地ラボを開設しています。製品だけでなく、現地のエンジニアに技術を提供していくことが大切であると、アジア地区代表開発エンジニアのJean-Marc Lefebvreは語ります。

 

セカ は、使用時の環境特性向上だけを目的に乳化剤を開発するだけでなく、従来型の舗装技術に用いられる乳化剤の開発も併せて行っています。この目的は、製造から使用までの全ての工程で必要となるエネルギーを低下させ、世界規模では引き続き広く採用されている高温条件下での舗装技術に貢献することにあります。

 

<ご参考>

 

瀝青は水中に分散させて使用しますが、水と油と同様に通常では混ざり合わず、分離します。この親和性を向上させるために、「乳化剤」が用いられます。乳化剤を用いることにより、乳化に必要な温度を大幅に低下させることができると同時に、良好な分散状態を維持させることが可能となります。

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