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アルケマ、ビニル製品事業の売却案を発表 今後はスペシャリティーケミカルズ分野に特化

12/01/2011    Press Release

  • 欧州の商品取引関連素材開発企業、Kleschグループにビニル製品事業を売却

  • 売却後はKleschグループの単独子会社として活動。リヨン(フランス)に本社を設置。

    欧州最大手クラスのポリ塩化ビニル(PVC)製品専業メーカーに

  • アルケマ側で専任の設立準備チームを結成。優良な財務基盤に支えられた新会社の設立

    に向けて、売却・分離手続きを推進

  • 対象部門の生産工場は現状のまま分離し、社員も現在の雇用条件のまま移籍

  • アルケマ本体はスペシャリティーケミカルズ分野(工業用化学品・機能製品)に特化  

 

アルケマグループは本日、ビニル製品事業の売却・分離独立案をまとめた計画書を本社労使協議会に提出しました。

 

グループの会長兼最高経営責任者(CEO)のThierry Le Hénaff氏は、今回の売却案の発表について次のように説明しています。

≪当社の化学品事業の多様化に伴って、個々の製品分野ごとに異なる経営戦略が必要とされる状況になりました。今回の売却案は、その検討結果を踏まえて出てきたものです。

当社の事業内容は、スペシャリティーケミカルズ事業(工業用化学品・機能製品)とビニル製品事業の2つの分野に大きく分けられます。

ビニル製品事業は、クロロケミカル製品、ポリ塩化ビニル(PVC)製品と、これらの川下分野の事業で構成されており、総責任者のOtto Takken副社長の指揮のもとで、スペシャリティーケミカルズ事業とは別の独立した組織構造で運営しています。この独立性に加えて、単体としても優良な資産構造を維持していることから、ビニル製品事業については、独自の事業計画と経営戦略に基づく単独企業として、本体から分離・売却すべきと判断しました。

ビニル製品事業分離後は、アルケマ本体はスペシャリティーケミカルズ事業に特化して活動する予定です。「持続可能な開発分野への革新的ソリューションの提供」と「新興経済地域での事業展開」を経営戦略の柱に、「世界トップクラスのスペシャリティーケミカルズメーカー」を目指してさらなる発展を期したいと考えています。≫

 

 

アルケマのスペシャリティーケミカルズ事業(工業用化学品・機能製品)は創業以来順調に発展を続け、その製品群は、今日では世界トップクラスとして認められるようになりました。現在の経営戦略でも意欲的な目標を掲げて業績拡大に取り組んでいます。一方、ビニル製品事業でも、今後数年にわたる経営戦略として、競争力の強化に向けた大規模な改善プログラムを現在推進しています。2010年末の決算報告時には、「スペシャリティーケミカルズ製品分野・ビニル製品分野ともに、今後数年間はこれらの経営戦略を継続する」との発表を行いましたが、各戦略を実施推進し長期的な成功につなげるためには大規模な投資が必要になるため、戦略の見直しを再度行うことになりました。

 

 

欧州PVC業界のトップメーカーに

 

その結果、ビニル製品事業については総合的なPVCメーカーとして分離独立させ、商品取引関連素材開発企業のKleschグループに売却するという案が浮上しました。Kleschグループの持つ強力な資金力を活用して独自の事業戦略を展開することにより、ビニル製品メーカーとして将来にわたって長期的な発展が見込めると考えたのです。

 

ビニル製品分野は、現時点ですでに良好な資産状況が確保されており、単独企業としての成功が十分に見込まれ、長期的な発展に必要な条件も整っています。

 

分離後は、川上分野(塩素・苛性ソーダ・PVC)と川下分野(窓枠製品・コンパウンド)がバランス良く複合された、一貫性のある事業構造を持つ単独企業として、欧州PVC業界のトップメーカーを目指して活動することになります。

分離対象部門の生産工場については、再構築(リストラクチャリング)は特に行わず現状のまま分離する予定です。分離対象部門の社員(および関係部門の必要人員)も、そのまま新会社に移籍することになります。従来の報酬条件、勤続年数・資格等の実績、およびその他の雇用条件の維持は保証されます。

 

施設等の分離基準は以下のとおりです。

<分離対象>

・塩素製品・派生製品の事業活動に直接関係するフランス国内の全資産

・上記の川下に当たる世界全地域の事業活動(コンパウンド、パイプ、窓枠製品)

・Saint-Auban工場(ペーストPVC事業では同工場のみ分離)

<分離対象外>

・Jarrie工場は分離せず(ジクロロエタンの生産終了後、同工場におけるビニル製品関連の活動を終了予定)

・Balan EVA事業は分離せず

 

 

分離に伴って、フランス国内では1780人、国外では850人の社員が新会社に移籍することになります。新会社はフランスのリヨンに本社を置き、10億ユーロを超える年間売上高(2010年度)を持つ企業として活動することになります。

 

Kleschグループ会長のA.Gary Klesch氏は次のように述べています。

「アルケマグループのビニル製品事業取得の合意発表に至ったことを嬉しく思っています。当グループにとっては、既存の事業分野を補完する新しい事業基盤が増えることになります。

買収判断の大きな決め手になったのは、アルケマのビニル製品部門の持つ優れた経営ノウハウと人材です。皆さんと一緒に働くことを楽しみにしています」

 

 

スペシャリティーケミカルズの世界的トップメーカーに

 

ビニル製品事業の分離後は、アルケマ本体はスペシャリティーケミカルズ事業(工業用化学品・機能製品)に特化して事業活動と投資を進めていくことになります。

 

スペシャリティーケミカルズ事業は全製品分野でトップクラスの地位をすでに確立しており、分離後の年間売上高は合計約65億ユーロ(Total社の樹脂事業統合後の売上を含む)になる見込みです。スペシャリティーケミカルズ事業に特化することにより、アルケマにとっては、地域間のバランス向上、業績の安定(業績変動の減少)、収益性の向上が実現します。今後は各製品分野の経営戦略を統合し、世界トップクラスのスペシャリティーケミカルズメーカーを目指したいと考えています。

 

会計面では、ビニル製品部門は2011年度に特別正味費用約4億7000万ユーロ(アルケマに支払う買収費用約1億ユーロを含む)を計上する予定です。

 

今後は、売却完了までの手続きとして、法務関連事項の調整、関係各国・各関連会社の労働組合との協議、公正取引当局の承認取得などの業務を進める予定です。

 

 

アルケマは、国際的に事業を展開するフランス最大級の化学品メーカーです。企業の社会的責任と技術革新を重視する経営方針のもとで、化学業界の未来を拓く活動に日々取り組み、最先端のスペシャリティーケミカルズ製品をお客様にご提供しています。気候変化、飲料水の確保、エネルギーの将来、化石燃料の保存、軽量素材の開発等の社会的要請にお応えする現実的なソリューションを開発し、40カ国以上の国々で事業を展開しています。従業員数15,700人、年間売上高59億ユーロ、研究施設9カ所を持つアルケマは、国際的に認められたブランドとして、すべての製品分野でトップクラスの地位を築いています。

The world is our inspiration.

 

Kleschグループは、スイスに本部を置く欧州最大級の商品取引関連企業です。1990年の設立以来、いわゆる商品取引事業の分野で長期的な投資活動を専門に行っています。アルミニウム生産、石油精製、海上貨物輸送、商品取引の4事業部門を持ち、従業員数約3000人、30億ユーロを超える年間売上高を誇っています(2010年実績)。

 
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